茶事において、第一の道具と言われる表具。書画を主役とし、あくまで脇役に徹していながら、その存在はきらりと輝く光を放つ。和の粋を極限まで洗練させた京表具の美しさの陰には、代々にわたって、高い見識と熟練の技術を脈々と守り続ける表具師がいます。書画の作者の名は後世に残っても、表具師は名を残さない。決して表舞台に立つことはない、その潔い美意識が私たちの誇りです。

書画を知り、裂地を知り、紙を知る。無限の取り合せを愉しむ

 表具は一般に、本紙(書画)に美しい表装裂の衣装を着せ、鑑賞のできる形にすること、同時に、本紙(書画)を和紙で裏打ちすることで、強さとしなやかさを持たせ、保存できるようにすることが表具師の仕事です。日々、本紙の持つ意味を理解し、無言で本紙との対話をし、様々な紋様・伝統色の表装裂で無限の取り合わせを愉しんでいます。本紙と表装裂の出合いは正に一期一会であり、そこには必ず確かな理由が存在しています。

京表具(地域団体商標登録第5020348号)について

 地域団体商標「京表具」は、京都表具協同組合を始めとする京都にある表具3団体が協調して特許庁に対し商標登録の申請を行い、平成19年1月に商標登録されました。現在、京都の表具3団体がそれぞれが権利者として、商標の管理をしています。商標の権利者である京都表具協同組合等に所属する組合員に対しては、地域団体商標「京表具」を通常使用する権利が与えられています。当店は、京都表具協同組合に所属しており、正当なライセンスに基づいて地域団体商標「京表具」を使用しています。

 

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