桐箱の畳(たとう)

大切な掛け軸を保存するために、主に桐箱が用いられます。その桐箱が傷ついたり、汚れないように畳(たとう)箱を作ります。 私の店では、ベージュ色菊唐草紋の鳥ノ子紙にドーサを引き、ももけないようにコーティングし、3枚の合わせ紙 … 続きを読む

第66回 刷毛供養会に参加しました

 私たち表具師にとって、仕事に欠かせない大切な道具「刷毛」。刷毛は、日々使うことによって毛先が徐々に磨耗していく消耗品。毛の部分は狸たぬきや貉むじな、馬、鹿、羊、山羊など動物の活毛でできており、これらの動物の恩恵により、 … 続きを読む

裏打紙除去

安全に裏打紙(肌裏)を除去するために、フノリでレイヨン紙3層の表打ちをして、一時的に本紙を固定させてから作業をします。前回修復時の虫喰い跡の処置が不適切でしたので、補紙も全て除去して穴埋めをやり直します。 尚仙堂ぴーちゃ … 続きを読む

ひろしです

今回、本業の京表具とは少しミスマッチな投稿をお許しください。私のファーストネームは「ひろし」と言います。スーパーマーケットでこんなふりかけを見つけたので、つい衝動買いしてしまいました。 あまりにも衝撃的でしたので、表装オ … 続きを読む

金襴と緞子

金襴とは 表装裂に用いられている裂地の中で、最も豪華で威厳を備えているのが金襴です。中国で宋の時代に発達し、明時代に全盛期を迎え、日本には室町時代に渡来しました。 金襴は綾織(あやおり)、あるいは平織に平金糸(ひらきんし … 続きを読む

取り合わせ帳

「京表具愉しむ」webサイト ヘッダー画像の取り合わせ帳です。私の曽祖父「 亀次郎」が明治・大正時代に使っていたものです。当然、カラー写真などは普及していませんでしたので、このような取り合わせ帳を使って、お客様の好みを伺 … 続きを読む

「表装裂愉しむ」図案本が完成

京都表具協同組合は、掛け軸オンラインシュミレーター「表装裂愉しむ hyousogire.com」に収録された表装裂に未収録の表装裂コレクションを追加し、紋様のモチーフごとに分類した図案本「表装裂愉しむ Delightfu … 続きを読む

打ち刷毛

表装作業のうち、裏打ちに欠かすことのできない道具と言えば、「刷毛」。その刷毛の中でも、圧倒的な存在感を誇っているのが「打ち刷毛」です。打ち刷毛は、主に掛け軸の増裏打ち(ましうらうち)(2回目の裏打ち)や総裏打ち(最後の裏 … 続きを読む

丸包丁

裂地を裁断するなどの表装作業では、主に写真のような丸包丁(まるほうちょう)を使います。それは、丸い刃物の方が切り口が綺麗であり、糸のほつけなどを極力生じさせない様にするために使うのです。 丸包丁(は、仕事の終わりに必ず砥 … 続きを読む

ローマは一日にして成らず

祇園祭の最中、急にWEBサイトを自ら制作する決意をしました。本を読みながら悪戦苦闘中です。ドメインを取得、レンタルサーバーを選び、ワードプレスをインストール、テーマ選び、緊張の連続でした。急な思いつきのため、充分な画像が … 続きを読む