本紙 表打ち

布海苔で表打ちをする様子
表打ち

表打ちは必要?

古い掛け軸の修理において、本紙に山折れに裂け目、虫喰い箇所等が多数あるような場合は、必ず薄い布海苔(ふのり)を用いてレイヨン紙で三層の表打ちを行い、本紙を一時的に固定させます。

表打ち完了後、透明アクリル板に貼り付け固定してから肌裏紙を除去、一度完全に乾燥させてから虫喰い穴を補修します。こうしておけば、時間を気にせず穴埋めに専念できます。特に、修理箇所の多い本紙、大きな本紙には最適な方法だと思います。

表打ちの様子

動画は1枚目の表打ちの様子です。これを合計3回行います。大きな本紙の場合は安全を配慮し、一層目はレイヨン紙を小判にして表打ちを行います。

表打ちの様子
尚仙堂ぴーちゃん

私は、レイヨン紙の上から薄い布海苔を引きます。その方が、多分仕事が綺麗だと思います。レイヨン紙は薄口を好んで使用しています。

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